長浜市の竹生島(2)
●竹生島(ちくぶしま)・・・・琵琶湖北部にある無人島で、全域が滋賀県長浜市の早崎町に属する。琵琶湖では沖島に次いで面積が2番目に広い。葛籠尾崎(つづらおざき)の南約2kmに位置し、一周は約2km、面積は0.14km2、標高は197mである。島全体が花崗岩の一枚岩からなり、切り立った岩壁で囲まれていることが特徴である。
針葉樹で覆われた中に寺社が点在する風景の美しさで古来から知られ、琵琶湖八景(1950)の一つ「深緑竹生島の沈影(ちんえい)」として選ばれている。島周辺の湖底は70m前後と深く、西岸付近は琵琶湖の最深部(104.1m)である。島の南側に竹生島港と呼ばれる港が1箇所あり、下記「交通アクセス」の項目にある各港からの航路がある。宝厳寺、都久夫須麻神社と数軒の土産物店が港の近くに所在する。
寺社関係者ならびに店舗従業員は、いずれも島外から通っており、夜間は宿直者が泊まっている。
古来、信仰の対象となった島で神の棲む島とも言われ、奈良時代に行基上人が四天王像を安置したのが竹生島信仰の始まりと伝わる。南部には都久夫須麻神社(竹生島神社)、宝厳寺(西国三十三所三十番)がある。竹生島神社は、明治の神仏分離令に際して弁才天社から改称した。竹生島は神仏一体の聖地であったことから、分離の際には少なからず混乱があったようである。
ちなみに、竹生島弁才天は江島神社 (神奈川県 江の島)・ 厳島神社 (広島県 厳島)と並んで日本三大弁天のひとつに数えられる。(出典:フリー百科事典ウィキペディア)
●竹生島神社(ちくぶじまじんじゃ)・・・滋賀県の琵琶湖に浮かぶ「竹生島」に鎮座する神社です。
竹生島には「竹生島宝厳寺(ちくぶじまほうごんじ)」というお寺と「都久夫須麻子神社(つくぶすまじんじゃ)」という神社が一緒に鎮座しています。宝厳寺の本堂や都久夫須麻子神社の本殿、唐門はすべて国宝です。
●宝厳寺(竹生島観音)ほうごんじ(ちくぶしまかんのん)のいわれ・・・竹生島宝厳寺は、神亀元年(724年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。建立すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりです。
行基は、早速弁才天像(当山では大弁才天と呼ぶ)をご本尊として本堂に安置。翌年には観音堂建立を発案しました。後年、その遺志を継いだ浅井の大領が千手千眼観世音菩薩像を安置しました。それ以来、天皇の行幸が続き、また伝教大師、弘法大師なども来島、修業されたと伝えられています。
当山は、豊臣秀吉との関係も強く、多くの書状、多くの宝物が寄贈されています。慶長七年(年)には、太閤の遺命により、秀頼が豊国廟より桃山時代の代表的遺稿である観音堂や唐門などを移築させています。
明治時代、この島は大きく変化し、当山より都久夫須麻神社(竹生島神社)が分かれました。古来、現在の神社本殿を当山は本堂とし、本尊大弁才天を安置しておりましたが、明治元年(1868年)に発布された『神仏分離令』とそれに起因して過激化した「廃仏毀釈」運動の影響を受け、明治4年、大津県庁より、当山を廃寺とし神社に改めよという命令が下りました。しかしながら、全国数多くのご信者皆様の強い要望により廃寺は免れ、本堂の建物のみを神社に引き渡すこととなりました。本堂のないままに仮安置の大弁才天でしたが、昭和17年、現在の本堂が再建されました。
●宝厳寺の唐門・・・宝厳寺の唐門の檜皮葺で、観音堂の入口に建ち、国宝に指定されている。日本の桃山建築の代表作となっている。この唐門は宝厳寺観音堂・船廊下と共に、もとは秀吉時代の大坂城の極楽橋であったと考えられている。秀吉没後の慶長5年(1600)に、大坂城の本丸北側と二の丸をつなぐ極楽橋を京都にあった豊国廟に移築し、その後、慶長7年(1602)になって、コ川家康の命により、豊国廟から竹生島へ移築された。
●宝厳寺の観音堂・・・観音堂は唐門の裏に繋がる正面5間、側面4間の建物で、檜皮葺、重要文化財に指定されている。「清水の舞台」のように、崖より建物が突出し、床を柱と貫(ぬき)で支えた懸造(かけづく)りとなっている。唐門との意匠の統一性が見られる所から、慶長7年(1602)から翌年にかけて、唐門と同時に豊国廟から移築されたものと考えられる。
●瑞祥水(ずいしょうすい)・・・2002年(平成14年)11月に掘られた霊泉です。このような湖中の小島での井戸工事は前例が無く、また通常の井戸の観点より考えれば水が出る可能性は低いといわれています。更に一枚岩盤の島なので、その工事さえも困難が予測されるという悪条件での工事でしたが、約
1年の工期をかけ井戸を掘ったところ、深さ230メートル(湖底下約 130mより御本尊様の御託宣どおり清浄水が出たのであります。以来、ご参拝の皆様にお分けし、各方面より「おいしいお水です」「水によって健康になった」等のご報告を頂いております。ここに御参拝の皆々様の御健康をお祈りし、この瑞祥水を御飲用、又お持ち帰りくだされたく存じます。
●都久夫須麻子神社(竹生島神社)つくぶすまじんじゃ(ちくぶしまじんじゃ)・・・祭神は湖水を支配する浅井姫命。明治4年(1871)の神仏分離以前は、竹生島明神、または竹生島弁財天社と呼ばれ、宝厳寺を別当としました。現在の本殿は、総桧皮葺、入母屋造り。正面には向殿が設けられています。創建以来、度重なる火災で焼失しましたが、戦国時代に再建されました。その後、豊臣秀頼が伏見城の日暮御殿(一説には豊国廟とも伝えられています)を移築し、改修を施しました。そのため、前後の軒に唐破風、周囲に庇(ひさし)をめぐらした複雑な建築になっています。豊臣秀吉が天皇をお迎えするために建てられた国宝建築物です。殿内には狩野永徳の天井絵など、歴史的な芸術を見ることができます。「市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)」「宇賀福神(うがふくじん)」「浅井比売命(あざいひめのみこと)」「龍神(りゅうじん)」が祀られています。
●竹生島龍神拝所・・・正面にある祭壇から琵琶湖が望めます。琵琶湖そのものがご神体で、龍神、八大竜王を拝むということでしょうか。
●龍神拝所のかわらけ投げ・・・受付で購入した2枚のかわらけ(名前と願いごとを記入する)を、ここから投げて、眼下の鳥居の間をうまく通過すると、願いごとが叶うといわれています。
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竹生島の宝厳寺の三重塔の説明版(2022/10/25) |
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竹生島の宝厳寺の三重塔(2022/10/25) |
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竹生島の宝厳寺の三重塔(2022/10/25) |
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竹生島のモチの木・・・三重塔のすぐそばにある「もちの木」は、1602年(慶長7年)、観音堂、唐門、渡廊下を移築した際の記念として、豊臣秀頼の後見役である片桐且元が手植えしたものです。(2022/10/25) |
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竹生島の国宝の唐門の説明版(2022/10/25) |
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竹生島の国宝の唐門と隣接する観音堂の立札(2022/10/25) |
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竹生島の宝厳寺観音堂の説明版(2022/10/25) |
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竹生島の国宝の唐門(2022/10/25) |
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竹生島の国宝の唐門(2022/10/25) |
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竹生島の国宝の唐門(2022/10/25) |
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竹生島の船廊下(秀吉の御座船「日本丸」の骨組みを天井に利用している)・・・宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿は渡り廊下で直接連絡しており、両者はもともと不可分の関係にあることがわかる。(2022/10/25) |
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竹生島の船廊下(秀吉の御座船「日本丸」の骨組みを天井に利用している)・・・宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿は渡り廊下で直接連絡しており、両者はもともと不可分の関係にあることがわかる。(2022/10/25) |
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竹生島の八大竜王拝所。拝所では下の宮崎鳥居に向かってのかわらけ投げが人気のようです。見事かわらけが鳥居をくぐると願いが叶うと言われています。(2022/10/25) |
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竹生島の八大竜王拝所の下の宮崎鳥居(ここに向かって願い事を書いたかわらけを投げるが人気のようです。見事かわらけが鳥居をくぐると願いが叶うと言われています。)(2022/10/25) |
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竹生島の八大竜王拝所の下の宮崎鳥居(ここに向かって願い事を書いたかわらけを投げるが人気のようです。鳥居の周りはかわらけでいっぱい)(2022/10/25) |
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国宝の竹生島神社(都久夫須麻神社本殿・つくぶすまじんじゃほんでん)の説明版(2022/10/25) |
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国宝の竹生島神社本殿(都久夫須麻神社本殿)(2022/10/25) |
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国宝の竹生島神社本殿(都久夫須麻神社本殿)(2022/10/25) |
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国宝の竹生島神社本殿(都久夫須麻神社本殿)(2022/10/25) |
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国宝の竹生島神社本殿(都久夫須麻神社本殿)下の天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと・・・あまてらすおおかみの子で神武天皇の高祖父)と大己貴命(おおなむちのみこと・・・おおくにぬしのみことの事)を祀る神社(2022/10/25) |
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国宝の竹生島神社本殿(都久夫須麻神社本殿)下の江島大神と厳島大神を祀った神社。竹生島弁才天は江島神社 (神奈川県 江の島)・ 厳島神社 (広島県
厳島)と並んで日本三大弁天のひとつに数えられる。(2022/10/25) |
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竹生島の船廊下の土台は京都の清水寺のような懸造りの構造になっている。(2022/10/25) |
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竹生島の船廊下の土台は京都の清水寺のような懸造りの構造になっている。(2022/10/25) |
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竹生島の黒龍堂とその右の大木(ちなみに右の大木は、黒龍が湖から昇ってくると伝えられるご神木です)とその説明版(2022/10/25) |
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竹生島の黒龍堂と鳥居(2022/10/25) |
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竹生島の黒龍堂とその右の大木(ちなみに右の大木は、黒龍が湖から昇ってくると伝えられるご神木です)(2022/10/25) |

