瀬戸内海の生口島の向上寺

●広島県尾道市瀬戸田町の向上寺・・・瀬戸内海に浮かぶ、生口島にある寺院。中国観音霊場の札所です。曹洞宗の寺院。山号は潮音山。本尊は釈迦如来。中国三十三観音霊場第十一番。1403年(応永10年)生口守平の開基、愚中周及の開山により臨済宗の寺院として創建されたのに始まり、向上庵と号した。1432年(永享4年 には生口氏所縁と推察される信元と信昌を造塔本願檀那として三重塔(国宝が建立されている。1444年(文安元年)向上寺は仏通寺とともに将軍・足利義政により将軍祈願所となる。一旦衰退したが、江戸時代に入り1609年(慶長14年)関的が入寺して再興し、曹洞宗に改められた。明治以降再建本堂の焼失、各堂宇の解体が進み、昭和中ごろの真宗寺院旧材流用の仮本堂の解体後は、山門・鐘堂・庫裡にとどまり創建時代から残る建物は国宝の三重塔のみであったが、 2010年(平成22年に本堂が再建された。
●国宝の三重塔・・・和様を基調とし唐様を取り入れた朱塗りのみごとな三間三重塔婆です。1432年(永亨4年)に建てられ、 国宝の三重塔の中では最も新しいものです。この塔の特徴は組物に入れられた 装飾彫刻です。尾垂木下の二手先目の肘木先端に 見事な彫刻が施され、その彫刻は、 植物の葉を抽象化した若葉という図案になっています。色彩と、力強い刻線が あいまって強烈な印象を与えています。また、各重に花頭窓を配し、四隅の親柱の 飾付けには珍しい逆蓮華(蓮の花を逆にかぶせた形)が見られます。建立年が明らかで、唐様の手法が極めて濃厚で 、細部にも特色ある手法が多い点から、禅宗寺院の 塔婆として建築史上貴重なものです。

向上寺の山門(2012/6/19)
向上寺の山門(2012/6/19)
向上寺の山門(2012/6/19)
向上寺の鍾堂(2012/6/19)
向上寺の鍾堂(2012/6/19)
向上寺の庫裡(2012/6/19)
向上寺(2012/6/19)
向上寺(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔の説明版(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺の国宝の三重塔(2012/6/19)
向上寺(2012/6/19)
向上寺の山門(2012/6/19)
向上寺の山門の瓦(2012/6/19)